本当に面白い衝撃どんでん返し映画

【結末は後味悪め注意】どんでん返し小説「セカンド・ラブ」感想とネタバレ解説

どんでん返し小説「セカンド・ラブ」。

美しい女性との交際によって運命が大きく変わっていく、後味の悪い小説です。

本記事では、そんなどんでん返し小説「セカンド・ラブ」の感想と最後にネタバレ(隠しています)をつづります。

どんでん返し小説「セカンド・ラブ」あらすじ

清楚で美しい春香と付き合うことになった正明。

幸せいっぱいな正明だが、ひょんなことから春香と瓜二つの女性、美奈子と知り合う。

美奈子の正体に迫ることで、正明の運命が大きく変わる。

春香という恋人がいながら美奈子に惹かれていく正明。

ちょっとした好奇心が、正明の運命を大きく動かします。

そして最後には悲しい結末が。

どんでん返し小説「セカンド・ラブ」感想

「セカンド・ラブ」おすすめ度
面白さ
(4.0)
意外性
(4.0)
読みやすさ
(5.0)
おすすめ度
(4.0)

乾くるみさんは「イニシエーション・ラブ」で知りました。

「イニシエーション・ラブ」は当ブログでも感想を書いているのですが、つまらなかったんですよね。

なのであまり期待はしなかったんですが、「セカンド・ラブ」は想像より面白かったです。

冒頭で主人公が付き合うことになる女性について語られるんですが、それが気になってしまって読み進めたら止まりませんでした。

10数章で構成されており、各章のラストがスゴイ気になる終わり方だったりして止めるに止められませんでしたね。

「イニシエーション・ラブ」がつまらなかっただけに、個人的にはアタリでした。

ネタバレなしで本項目では感想をつづっています。

どんでん返し部分は想像より驚いた

私的には、予想する展開とは違った方向性でのどんでん返しだったため驚きました。

今思えば「たしかにあのとき・・・」という結末ではあるんです。

察しの良い方なら読んで早々に結末が読めるかもしれません。

ですが、まったくそっち方面でのどんでん返しを予想しなかった私には不意を突かれたような感覚でした。

「セカンド・ラブ」は後味が悪い

何度も引き合いに出すようですが、「イニシエーション・ラブ」より面白く引き込まれただけに、後味の悪さはなかなかでした。

個人的にはこういうラストが一番キツイです。

「イニシエーション・ラブ」も嫌悪感がありましたが、「セカンド・ラブ」はレベルが違いました。

救いがないです。

とはいえ映画でよくあるパターンのどんでん返し

とはいえ、どんでん返しとしてはよくあるパターンです。

もしかしたら、「なーんだ、あの映画じゃん」と思ってしまう方もいるはず。

私も、衝撃を受けておいて「定番のラストだな、ウンウン」なんて実は結末わかってた風を装っちゃいました。

難点を挙げるとすれば・・・

  1. 登場人物に感情移入できなかったこと
  2. 正明と春香の進展が退屈に感じること

「イニシエーション・ラブ」で気になったことが「セカンド・ラブ」でも同じように気になりました。

とくに、共感できる登場人物がいないことが少しストレスな部分があります。

唯一、主人公の正明だけまだ気持ちがわからないでもないかなと。

先輩をお店に連れていこうとしたところだけ、最初の正明に対する印象からすると納得できませんが笑

どんでん返し小説「セカンド・ラブ」ラストのネタバレ解説

序章と最終章の正明は幽霊だった

一番の衝撃は、序章と最終章の正明は「幽霊」だということ。

物語の結末は、春香に振られた正明が自ら命を絶ってしまうという悲惨なものでした。

そして、幽霊となった正明は、序章では先輩と春香の結婚式を、最終章では二人の新婚旅行に行くところを眺めているんです。

序章の正明

序章を読んでいると、とある違和感を抱きます。私も「あれ?」と思いました。

違和感の正体は、「まるで正明が存在していない」かのようだということ。

ただ、まだ結末を知らない状態だと気のせいと思うかも。

しかし、ラスト結末を知ってから読むと伏線になってたんですね。

  1. 直接会話ができない
  2. ひたすら念を送る
  3. テレパシーで会話したい

序章には「違和感」という靄(もや)が全体にかかっています。

でもパッと読んで上記伏線がありました。

ひとつめなんて、表現がおかしいと思いませんか?

披露宴がまさに今始まろうとしているから会話ができない、というのならわかります。

ですが、直接会話ができないんです。

おかしな表現ですよね。

そのあとには、ひたすら念を送る、テレパシーで会話できたらいいのにという表現も。

別にあとで会話すればいいと思うし、わざわざ念を送るほど?と思ってしまいますが、そういう表現が出てくるのは正明が幽霊だからにほかなりません。

春香の霊感ある設定

そもそも、急に霊感の話とか出てきたときに読んでいて違和感がありました。

きっと何かの伏線になっているんだろうと。

でないと、ホラー小説でもないのに登場人物に霊感がある設定なんて違和感がありますよね。

どこにこの設定が活きるのだろうか。

まさか、美奈子の「双子だから好みが似てる」発言に「君は霊感あるの?」と返すためだけにあるとも思いませんし。

「完璧な人間はいない。春香だって一見完璧だけど霊が見えるとかおかしなこという」なんてモノローグのための設定だとも思いませんよね。

最終章の正明

やっぱり「見えて」いるんだ。

ごめんね。ずっと嘘だと思っていた。

引用:「セカンド・ラブ」最終章P.13より

ラスト2行の意味がわかりませんでしたが・・・つまりはこういうこと。

やっぱり「(幽霊が)見えて」いるんだ。

(春香が霊感があるという話)ずっと嘘だと思っていた。

ということです。

最後、春香は正明の幽霊を見て表情が変わったんですね。

ミナ=春香だった

夜のお店で働くミナの正体、それは春香でした。

  • 実は同一人物で別人格を演じている
  • 双子同士が何か企んでいる

たぶん、読んでいる人の多くは双子の設定から上記のようなことは想像したと思います。

なので、実はミナの正体が春香だったという点に対しての驚きはそれほど大きくないのかなと。

今生きている春香は美奈子?

春香-君はそもそも、誰なんだい?本当に内田春香なのか?

君はその最大の嘘を・・・

引用:「セカンド・ラブ」序章P.9より

このあたりは解釈だと思いますが、先輩と結婚したのは春香ではなく美奈子なんだと思います。

正明が冒頭で「春香、君は本当に春香なのか最大の嘘を隠し通すのか。」と問いかけています。

「最大の嘘」。

これは春香が春香ではなく、美奈子であるということ。それしかないんじゃないでしょうか。

春香は先輩に一連のことをネタばらししているので、春香の異性関係について嘘があるというわけではなさそう。

それに、なぜか最終章の春香は自分のことのはずなのに美奈子目線な語り口でした。

おそらく事故で顔がぐちゃぐちゃになってしまったのは春香で、苦悩し自殺したのも春香。

美奈子として死に、春香として新たな人生を送っていたんですね。

どんでん返し小説「セカンド・ラブ」は後味が悪い!

読後感は最悪です。

私はこういう悲しいラストが一番苦手。

とはいえ、どんでん返し小説としてはかなり面白かったのも事実です。

衝撃どんでん返し体験をしたい方はぜひ読んでみてください。