本当に面白い衝撃どんでん返し映画

【後半から怒涛の展開が面白すぎる】どんでん返し小説「三秒間の死角」あらすじと感想

最後の最後まで結末が読めないアンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム著「三秒間の死角」。

上下巻あり、とにかく下巻の展開が想像を超える流れで止まりません。

物語の真相にたどり着いたとき、タイトルの意味を理解します。

本記事では、後半から怒涛の展開が繰り広げられる極上ミステリー「三秒間の死角」のあらすじと感想をつづります。

小説「三秒間の死角」あらすじ

三秒間の死角」では大きく分けてふたつの視点でストーリーが進みます。

ひとつは、麻薬組織を潰すことを目的に、そのステップとして重罪刑務所に麻薬密売の拠点を築くため潜入捜査する側の視点。

  • ピート・ホフマン・・・パウラというコードネームを持つ潜入捜査員。
  • エリック・ウィルソン・・・潜入捜査担当者。パウラという人物像をつくりあげた。
  • ヨーランソン・・・ストックホルム市警の警視正。
  • 政務次官
  • 警察庁長官

警察が麻薬組織を潰すため、ホフマンに刑務所を潜入捜査させてまず麻薬密売の拠点を築こうとします。

その潜入捜査の事情を知っているのが、上記5名。

潜入捜査を何より優先しほかの犯罪には目をつぶることもあるため、5名以外の警察に知られてはいけません。

刑務所内でホフマンが潜入捜査員であることがバレることも許されません。

ところが、ピート・ホフマンがかかわった殺人事件を捜査することになったグレーンス警部が、捜査線上に浮かんだホフマンを訊問しようと彼に接近します。

これがもうひとつの視点。

つまり、ピート・ホフマンの潜入捜査を成功させようとする視点と、ピート・ホフマンを追求しようとするふたつの視点で物語が進むというわけです。

小説「三秒間の死角」感想

「三秒間の死角」おすすめ度
面白さ
(5.0)
驚愕度
(4.0)
登場人物の魅力
(4.0)
おすすめ度
(4.5)

ハッキリ言って、「三秒間の死角」上巻終盤までは面白くないです。

序論という感じで、説明的な描写が多いんです。

イマイチ頭に内容が入ってこず「失敗したかなぁ・・・」なんて思ってしまうんですが、そこでページをめくる手を止めたらダメです!

上巻の終わりから徐々に加速していきます。

そして下巻に入ると・・・!

面白い。

止まりません。

前半の伏線がどんどん回収されていくんですが、最後まで結末が読めないんです。

最悪なほうへどんどん進んでいき、そこからの展開に目が離せませんよ!

どんどん最悪な状況へ

うまく刑務所に潜入して乗っ取ったな~と思っていると、ちょうどグレーンス警部の捜査の手がホフマンに及ぼうとします。

そこからのホフマンを取り巻く環境がどんどん最悪な方へ・・・。

ここが読んでいてつらかったですね。

刑務所内で同じ犯罪者により死刑執行されようとする・・・想像するとおぞましいです。

華麗なる伏線回収

ホフマンは刑務所に潜入する前にせっせと何か準備をしているんです。どの場面で活きてくるのかな~と思って読んでいると、ちょっと忘れかけたころ、後半にすべて回収されていきます。

「あのときのあれがここに繋がるのか」と。

この伏線回収が気持ち良いですね。ここまでホフマンは考えていたんですね。

とにもかくにも下巻からの怒涛の展開がすごい

下巻からの展開が本当にすごいです。

次に何が起こるのか読めなさすぎます。

上巻はあんなに読むのがしんどかったのに、下巻は止まりません。結末が知りたくて止まりません。

「三秒間の死角」解説

舞台となったスウェーデンの警察では、実際に潜入者を使ってきたそうです。

潜入者として実際の犯罪者をスカウトし、情報を改ざん、偽装することも必要であれば行われていました。

そして、重大な犯罪を捜査するためにほかの犯罪が軽視されていたことも。

その結果、ストーリー中でも描かれていたように正しい証拠が与えられないままに捜査や裁判が行われるのだそうです。

参照:「三秒間の死角」解説より

どんでん返し小説「三秒間の死角」ネタバレありの感想 ※隠してます

エリックが良かった

上巻ではエリックとホフマン中心でストーリーが進んでいたのに、下巻になると描写がほとんどされなくなったんですよね。

アメリカに研修に行っていたので当然なんですけど。

エリックはホフマンのこと本当はどう思っているんだろうと不安でしたが、終盤のスヴェンとのやり取り、ラストのホフマンとのやり取りで安心しました。

エリックとホフマンとの間には本当に友情があった。良かったです。

後半のグレーンス警部が良い

前半はグレーンス警部の活躍がほぼなく、うーんという感じでした。

ですが、後半のグレーンス警部は違います。

「あきらめない、執念深い人物」であると表現されていましたが、それが後半になるとわかります。

年を感じさせないフットワークと粘り強さで、最後にヨーランソンたちを追求するところはかっこよかったです。

ルーク・エヴァンス主演で映画化「Three Seconds」

ルーク・エヴァンス主演で映画化が決まっているようです。

公開時期など詳細は不明ですが、楽しみにしておきましょう。

どんでん返し小説「三秒間の死角」は後半の展開がスゴイ!

三秒間の死角」、上巻まではイメージしづらく話が入ってこないのですが、下巻が本当に面白いです。

欲をいえば、前半が緻密なわりにラストがあっさりした印象なので、もっとほしかったですが(ソフィアの気持ちとか、マリアナの描写とか)。

それでも、とても満足した北欧ミステリーでした。

あまり見ないタイプのミステリーなので、新鮮さもあり面白かったです。